M2SL(マネーサプライ)の70日前のチャートがビットコイン価格の先行指標になるか
- M2SLとは:
- M2SLは、アメリカ合衆国における広義のマネーサプライ(通貨供給量)を示す指標の一つです。現金、預金、その他の流動性の高い資産を含みます。
- M2SLの増加は、一般的に市場に流通する通貨量が増えることを意味し、インフレ圧力を高める可能性があります。
- ビットコインとの関連性:
- 一部の分析では、M2SLの増加とビットコイン価格の上昇に相関関係が見られると指摘されています。
- M2SLが増加し、インフレ懸念が高まると、投資家はインフレヘッジとしてビットコインのような代替資産に資金を移す傾向があると考えられます。
- 過去のビットコインの強気相場とM2の成長は歴史的に相関関係を示しています。
テクニカルアナリストの@Washigorira氏や、BITCOIN COUNTERFLOWで提唱されている、Global M2(経済全体で利用可能な流動性のある資産の総量)の70日前のチャートが、ビットコインの先行指標になるという説について検証してみます。
出典 : https://x.com/Washigorira/status/1899159985575075878
出典 : https://bitcoincounterflow.com/tradingview-indicators/
Global M2のチャートが、10週先行して、BTC/USDTの価格にどのように指標になっているかを、M2SL(米国マネー・サプライ) のデータをもとに分析してみました。
M2SLとビットコイン価格の相関分析
分析結果サマリー
最も高い相関係数: 計算中...
現在の先行日数での相関係数: 計算中...
データ期間: 計算中...
M2SLとビットコイン価格の比較チャート
先行期間と相関係数
先行日数別 相関係数
この結果から、興味深いことに、M2SLとビットコイン価格は同時期に最も高い相関を示しており、先行指標としての関係よりも同時的な関係の方が強いことがわかります。
一方で、「70日先行」に最も近い期間(約61日、2ヶ月先行)でも相関係数は0.8162と非常に高い値を維持しており、M2SLをビットコインの先行指標として利用することも十分に有効であると言えます。
実用的な観点からは、「先行0日」では予測指標としての価値がないため、高い相関を維持している「約61日(2ヶ月)先行」がビットコイン価格の予測に最も有効な先行期間と考えられます。