ビットコインの半減期とアルトシーズンの関係性分析(約350日後からアルトコイン上昇、約385日後ピークサイクルの分析)

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ビットコインの半減期とその後のアルトシーズンの開始およびピークのタイミングについて、過去のデータをもとに傾向を分析してみました。
特に、半減期後、約350日後からアルトコインの上昇が始まり、約385日後にピークを迎えるという説を中心に分析していきます。

なお、アルトシーズンとは、ビットコイン以外の仮想通貨(アルトコイン)が顕著な価格上昇を見せる時期を指し、その開始やピークは市場の動きや外部要因に依存するため、明確な定義や確定したタイミングは存在しません。
半減期後、ビットコインの新規供給量が減少し、価格上昇が期待されることから、市場全体に影響を及ぼし、アルトコインの動きにも波及すると考えられています。

過去のビットコイン半減期後のアルトシーズンサイクル

1回目の半減期(2012年11月28日)

・半減期後のビットコイン価格動向: 半減期直後は大きな変動がなく、2013年に入ってから急上昇。2013年11月から12月に1BTCが約1,000ドル(当時約10万円)を超え、ピークを迎えた。

・アルトシーズンの開始: 2013年はビットコインが注目を集めた年であり、アルトコイン市場はまだ未成熟だった。ただし、2013年後半から2014年初頭にかけて、一部のアルトコイン(例: Litecoin)が動きを見せた。

・半減期から約50週間(350日)後: 2013年11月13日頃。この時期にビットコインが急騰し、アルトコインも追随し始めた。
・半減期から約55週間(385日)後: 2013年12月18日頃。ビットコインがピークを迎え、市場全体が活況に。

2回目の半減期(2016年7月9日)

・半減期後のビットコイン価格動向: 半減期前の2016年6月に約800ドルでピークを迎えた後、一時下落。2017年に入り急上昇し、2017年12月に約20,000ドルを記録。

・アルトシーズンの開始: 2017年はICOブームが重なり、アルトコインが大きく上昇。特に2017年5月?6月頃からイーサリアムやその他のアルトコインが注目され、年末にかけて急騰。

・半減期から約50週間(350日)後: 2017年3月15日頃。この時期はビットコインが緩やかに上昇しつつ、アルトコインも動き始めた。
・半減期から約55週間(385日)後: 2017年4月19日頃。イーサリアムが急騰し始め、アルトシーズンの兆しが見られた。その後、2017年12月?2018年1月にアルトコイン市場がピークに。

・検証: 50週間後(約11ヶ月後)にアルトシーズンが始まり、ピークはさらに遅れて約75週間後(2017年12月)に到来した。

3回目の半減期(2020年5月11日)

・半減期後のビットコイン価格動向: 2020年後半から上昇を開始し、2021年4月に約64,000ドル、11月に約69,000ドルでピーク。
・アルトシーズンの開始: 2020年後半からDeFiブームが始まり、2021年1月?2月にイーサリアムや他のアルトコインが急騰。2021年5月頃に多くのアルトコインがピークを迎えた。

・半減期から約50週間(350日)後: 2021年1月15日頃。アルトコイン市場が活況になり始めた時期。
・半減期から約55週間(385日)後: 2021年2月19日頃。イーサリアムなどが急上昇し、アルトシーズンが本格化。その後、2021年5月(約52~54週後)にピーク。

・検証: 50週間後にアルトシーズンが始まり、55週間後付近でピークを迎えた。ただし、ピークは若干早く、52~54週後とも解釈可能。

4回目の半減期(2024年4月20日)

・現在の状況: 2025年3月31日時点で、半減期から345日(約49.3週間)が経過。ビットコインは2024年12月に10万ドルを突破したが、2025年3月には下落傾向。アルトコイン市場はまだ明確な急騰を見せていない。
予測:
・半減期から50週間後: 2025年4月5日頃。この時期にアルトシーズンが始まる可能性。
・半減期から55週間後: 2025年5月10日頃。ピークの候補時期。
・検証: まだ進行中のサイクルであり、結論は出せないが、過去の傾向を当てはめると近日中の動向が注目される。

傾向の分析

過去のデータを総合すると、以下の傾向が見られます。
  1. アルトシーズンの開始: 半減期から約40〜50週間(約9〜11ヶ月)後にアルトコイン市場が動き出すことが多い。特に2回目と3回目の半減期では、50週間前後で兆候が見られた。
  2. ピークのタイミング: アルトシーズンのピークは半減期から55週間後というより、60〜75週間後(約14〜18ヶ月後)にずれ込むケースも。ビットコインのピークとアルトコインのピークが必ずしも一致しない。
  3. 例外と変動要因: 1回目は市場が未成熟で明確なアルトシーズンが不明瞭。4回目はETF承認やマクロ経済の影響が強く、従来のサイクルと異なる可能性。
したがって、平均的には、アルトシーズンの開始は半減期から約45〜50週間後、ピークは55〜70週間後がより現実的な範囲と言えそうです。

まとめ

CoinMarketCap(CMC)のリサーチチームの昨年のレポートによる、ビットコインはこれまで半減期後518日から546日(17カ月前後)経過したところで相場のピークを迎える傾向にあったとの指摘。その上で、今年の半減期後の市場サイクルはこれまでよりも約100日速く進んでいるとしています。

市場サイクルの加速を考慮すると、2024年4月20日の半減期後、約350日後(2025年4月5日頃)からアルトコインの上昇が始まり、約385日後(2025年5月10日頃)にピークを迎えるというシナリオは、十分に可能性のあると考えられます。

ただし、これはあくまで過去の平均的な傾向であり、外部要因(金融政策、規制、市場規模の拡大など)によって大きく変動する可能性があります。特に現在の2024年サイクルでは、ビットコインETFの影響や市場の成熟度が過去と異なるため、従来のサイクル通りになるとは限らない点に注意が必要です。

現在の半減期(2024年4月20日)から345日経過した今、アルトシーズンの開始が近づいている可能性はありますが、明確な兆候はまだ見られません。市場を注視しつつ、さらなるデータが必要と言えるでしょう。