ビットコインの4月のアノマリー(異常値・特徴的なパターン)について

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ビットコインの、4月に関するアノマリー異常値・特徴的なパターン)について分析してみました。
データからは、以下の主な特徴が見つかりました。

特徴

  1. 平均月間騰落率が高い:4月のビットコインの平均月間騰落率は約+13.42%で、11月(+21.74%)に次いで2番目に高いパフォーマンスを示しています。
  2. 上昇確率が高い:分析期間中、4月は13年間のうち9年間がプラスのリターンとなっており、上昇確率は約69%です。
  3. 4月上旬の強さ:特に4月の上旬(1-10日)は平均+0.71%/日と強い上昇傾向を示しています。中旬(+0.39%/日)、下旬(+0.25%/日)も含め、月全体を通して上昇傾向があります。
  4. 注目すべき日:4月の中で特に2日、18日、20日が歴史的に高い騰落率を示しており、10日、13日、25日は下落傾向が見られます。
  5. 強い年:2013年は特に4月の騰落率が高く(+70.13%)、2018-2020年の3年連続でも高い騰落率(約+30%)を記録しています。
  6. 最近の変化:近年(2021-2024)は4月のパフォーマンスが低下する傾向があり、2022年と2024年はマイナスのリターンとなっています。
  7. 年間リターンへの貢献:多くの年で、4月の騰落率が年間リターンに大きく貢献しています。特に2018年と2019年は、4月のパフォーマンスが年間リターンの30%以上を占めています。

4月の特異性の理由

可能性として以下が考えられます。

  1. 米国の確定申告期限(通常4月15日頃)に伴う投資行動の変化
  2. 年度始めに伴う機関投資家の新規投資配分
  3. 「Sell in May and go away」(5月に売り、離れる)という投資格言の先行効果

1. 月別の平均騰落率比較

分析: 4月の平均月間騰落率は+13.42%と高く、11月(+21.74%)に次いで2番目に高いパフォーマンスを示しています。 これは4月がビットコインにとって歴史的に好調な月であることを示しています。特に2018-2020年の3年連続で約30%以上の上昇を記録しています。

2. 4月の日別平均騰落率

分析: 4月の中で特に2日、18日、20日が歴史的に高い騰落率を示しており、10日、13日、25日は下落傾向が見られます。 月初(1-3日)と月半ば(17-20日)に上昇傾向が強いことがわかります。

3. 4月の年別パフォーマンス

分析: 2013年は特に4月の騰落率が高く(+70.13%)、2018-2020年の3年連続でも高い騰落率(約+30%)を記録しています。 一方、2022年と2024年は4月にマイナスのパフォーマンスを示しています。全体として、4月は9年間プラスで4年間マイナスとなっています。

4. 月内の時期別平均騰落率(上旬・中旬・下旬)

分析: 4月は特に上旬に強い上昇傾向を示しています(平均+0.71%/日)。 中旬(+0.39%/日)と下旬(+0.25%/日)も一貫してプラスのリターンを示しており、 月全体を通して上昇する傾向があることがわかります。

ビットコインの4月アノマリーの主な特徴

  1. 平均月間騰落率が+13.42%と高く、11月に次いで2番目に高いパフォーマンスを示す月
  2. 上昇確率は約69%(13年中9年がプラス)
  3. 特に月の上旬(1-10日)に強い上昇傾向
  4. 4月2日、18日、20日は歴史的に高いリターンを示す日
  5. 年間リターンに対する4月の貢献度が高い年が多い(特に2013年、2018年、2019年)
  6. 近年(2021-2024)は4月のパフォーマンスが低下する傾向

5. 4月の年ごとの月間騰落率データ

4月の合計騰落率 (%) 備考
2012 +0.82 わずかなプラス
2013 +70.13 過去最高の上昇率
2014 +4.36 穏やかな上昇
2015 -2.60 小幅な下落
2016 +7.36 堅調な上昇
2017 +28.85 大幅な上昇(ブルランの年)
2018 +31.95 大幅な上昇
2019 +31.55 大幅な上昇
2020 +31.72 大幅な上昇(コロナショック後)
2021 -0.20 ほぼフラット
2022 -18.01 大幅な下落
2023 +3.37 小幅な上昇
2024 -14.86 大幅な下落

まとめ

ビットコインの4月のアノマリーとしては、「上昇傾向が強い月」「半減期に関連した期待感」「季節的な資金流入」などが挙げられますが、必ずしも確実ではなく、年ごとの状況に依存します。