ビットコイン価格と資金調達率の関係性分析

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出典 : https://bitcoincounterflow.com/charts/funding-rate/

全体的な傾向と相関

  • 資金調達率はビットコイン価格の急激な上昇期に高い正の値(赤色のスパイク)を示す傾向があり、これは強気なロングポジショントレーダーの優位性を反映しています
  • 価格下落または停滞期には、資金調達率が負(緑色のスパイク)に傾く期間が観察され、ショートポジションの優勢を示しています
  • 2019年から2025年の期間全体で、ビットコイン価格は$8,000台から最高約$105,000まで変動しています

重要な時期の分析

  1. 2020年初頭〜中期
    • 資金調達率に大きな変動が見られる中、価格は比較的安定
    • COVID-19パンデミック初期の市場不確実性を反映
  2. 2020年後半〜2021年前半
    • ビットコイン価格が$10,000から$60,000以上まで急上昇
    • この強気相場中、頻繁な正の資金調達率スパイクが見られ、トレーダーが積極的にロングポジションを取っていたことを示す
  3. 2021年後半〜2022年
    • 価格が下落トレンドに入り、資金調達率も負の方向に傾く
    • トレーダー心理が弱気に転換し、ショートポジションが優勢に
  4. 2022年〜2023年前半
    • 価格が$15,000〜$30,000の範囲で横ばい
    • 資金調達率の変動が小さくなり、市場の方向性に対する確信の低下を示す
  5. 2023年後半〜2024年
    • 価格が再び上昇し始め、$60,000を超える
    • 上昇局面で正の資金調達率が増加、特に急上昇期に顕著
  6. 2024年後半〜2025年初頭
    • $100,000近くまで上昇した後、$75,000前後に調整
    • 価格調整中も資金調達率の変動が続き、トレーダー間の意見の相違を反映

感情指標としての有効性

  • 極端に高い正の資金調達率は、しばしば短期的な価格上昇のピークと一致し、過剰なレバレッジや楽観的市場の警告サインとなっています
  • 極端に低い負の資金調達率は、しばしば底値形成期に現れ、過度な悲観や投降の兆候を示しています
  • 分単位の資金調達率データは、従来の8時間ごとの測定よりも市場感情の変化をタイムリーに捉えられます

このチャートは、ビットコイン市場におけるトレーダー心理と価格動向の密接な関係を示す貴重な指標となっています。