ビットコインとGlobal liquidityの75日ラグ効果

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@misterrcryptod氏のX投稿をもとに、ビットコインとGlobal liquidityの75日ラグ効果について分析してみます。

BTC/USDTとGlobal Liquidityの間には明確な相関関係が存在しています。

「Global liquidity(グローバル・リクイディティ)」とは、世界全体の金融システムにおける流動性のことを指します。流動性とは、簡単に言えば「お金の動きやすさ」や「経済活動を支える資金の供給量」を意味し、金融市場や経済全体がどれだけスムーズに機能しているかを示す重要な指標です。

グローバル・リクイディティは、世界中の中央銀行、民間金融機関、企業、投資家が提供する資金の総量を指します。これには現金、預金、債券、株式、その他の金融資産が含まれ、経済活動を支える「血液」のような役割を果たします。グローバル・リクイディティが高い状態では、資金が豊富で借り入れや投資が容易になり、経済成長が促進されます。逆に、リクイディティが低下すると、金融市場が硬直化し、経済活動が停滞するリスクが高まります。

注目すべき点は以下の通りです:

  1. 75日のラグ効果:画像が明確に示しているように、Bitcoinの価格動向はGlobal Liquidityの動きに約75日の遅れで追従する傾向があります。この現象は複数の市場サイクルで確認できます。
  2. パターンの一貫性:2018年から2024年にかけて、Global Liquidityが上昇/下降するとBitcoinも同様のパターンで追従しています。特に:
    • 2020年:Global Liquidityの急上昇後、Bitcoinも大幅な上昇
    • 2021年:Global Liquidityのピーク後、Bitcoinもピークを形成
    • 2022-2023年:Global Liquidityの下降トレンドとBitcoinの価格調整
  3. 転換点の予測指標:Global Liquidityの主要な転換点(上昇から下降、または下降から上昇)は、Bitcoinの価格動向の先行指標として機能している可能性があります。
  4. 最近の動向:最新のチャートではGlobal Liquidityが再び上昇トレンドを示し始めており、この相関関係が継続するならば、75日程度の遅れでBitcoinにも上昇圧力がかかる可能性があります。

 

この相関関係は、グローバルな流動性環境がBitcoinの価格形成に重要な影響を与えていることを示唆しています。ただし、相関関係は必ずしも因果関係を意味するものではなく、他の要因も考慮する必要があります。